先日オープン当初から来てくださっているご夫婦が
2年振りに来て下さいました。

僕のブログを見ていると初めて言われたお客様です。
そのブログについて話されている時、涙ぐんでいたのを
はっきりと覚えています。

そのご夫婦は仕事の関係でシンガポールに転勤されていました。
シンガポールに行く前の大阪での最後の食事もカロでしてくれました。

そして今回シンガポールから一時帰国されて、まず始めにカロを選んで
来てくれました。

ご夫婦は前任のシェフの料理を知っていて、その後僕が一人で営業している時も
何度も来て下さいました。

なので2年経った僕の成長を見てもらえる
とても大切な機会でした。


料理を作る時はどんなお客様でも緊張することはないのですが、
初めて緊張しました。

ご夫婦はとても和やかで、緊張を与える方ではないのですが、
僕が勝手に一人で緊張していました。


何とか自分の納得いく料理は作れました。
ご夫婦にもお手紙をもらい、とても満足してくれたようです。

あらためてレストランはやりがいのある、素晴らしい仕事だと感じました。

いつまでもカロローゾを守らなければいけないと感じました。


色々なお客様がいて、それぞれの背負っているものがあり、
仕事が変わり、環境がかわり、生活が変わり。

しかし、お客様の環境が変わっても、
レストランはいつまでも変わらない場所であるべきだと思います。
いつでも「ただいま」と言えるようなレストランがあるべきだと思います。


今後何十年と続くよう、お店として日々進化しながら、
けれどお客様にとっては変わらない居心地の良いレストランを目指して行きたいです。

とても奥が深く、難しい事ですが、
だからこそやる意味があると思います。


ご夫婦へ

もっと料理の力を付けて、もっと満足して頂ける料理を作ります。
なのでまたカロローゾでお待ちしています。
ありがとうございます。


















 
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