富士宮焼きそばはB級グルメですっかり有名になりました。
この前コンビニでカップ麺として売られているのを見つけつい買ってしまいました。




富士宮やきそばは麺に特徴があります。
蒸した麺で弾力があります。
小さい頃はこれしか食べていなかったので、全国皆この焼きそばだと思っていました。

しかし大学で京都に来て、初めて外で焼きそばを食べた時は
味が重く、必死で食べたのを覚えています。

それ以来富士宮に帰省する度に家で焼きそばを作ってもらいました。




富士宮の町の中にもたくさんの焼きそばのお店があります。
有名な所では他府県から人が来て行列ができているそうです。

しかし本当に美味しい富士宮焼きそばを作るお店は
僕は一軒しか知りません。

おばちゃん一人でやっているお店で、住居にもなっていて
家の玄関でお好み焼き屋さんをやっているような店構え。




先日帰省した時に食べに行ってきました。
作るのをずっと見てました。他のお店とどこが違うのか。

作り方はシンプル。何も変わった事はしていません。
そこでおばちゃんに聞きました。他とどこが違うのか。

あまり話しそうもないような、一見恐そうなおばちゃんですが、
力強く一言


「鉄板」


45年同じ鉄板を使い続けていて、磨いた事がないそうです。
表面を拭くだけ。そうすると自然に油がしみこみ、ソースと麺がうまく絡むそうです。

もう1つポイントは水を使わない事。キャベツの水分で麺になじませるそうです。
そうすると富士宮焼きそばの麺の特徴のモチモチした食感が生きてくると。

プロの料理人の姿勢が見れました。




亡くなった母がおばちゃんの焼きそばがとても好きで、
神奈川の病院に入院している時に、お父さんに買ってきてもらうようにお願いしたみたいです。

お父さんは朝まだ開いていないお店に入り、おばちゃんに無理やり作って
もらったそうです。

僕にとってとても思い出のあるおばちゃんの焼きそば。




本当に美味しく、長く人から好かれるお店は、
何気ない所にたくさんのこだわりを持って料理を提供しています。
そして自分の料理に絶対的な自信があります。

早くおばちゃんに負けない料理を作りたいです。



ちなみにおばちゃんからお店で使っている業務用のソースを購入してきました。
絶対おばちゃんに負けない美味しい焼きそば作ります。



どこに向かっているか分からないですが、どっかに向かっているので、、、、


止めないで下さい。。。



 
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