コースだけでなぜ営業しよと思ったのか、
それは本気でイタリア料理をやりたいからです。


イタリアンを志した理由は
イタリアンといえばパスタ
そしてパスタは日本人が好きだろう

と言う安易な発想でした。

なのでイタリアンにパスタ以外があるのを知らなかったぐらいです。


けれど、イタリア業界にどっぷりはまり、いろんな知識、経験をしていくうちに
そんな簡単な話ではないぞと、思うようになりました。

何よりもキリスト教に根付いたイタリア、そしてそこで作られる料理には
もっと、もっと深いものがある事に気づきました。



それはイタリア料理とは郷土愛という事です。

生まれた町を思う気持ち、お母さんを思う気持ち
そこで作られる食材を通して、料理を作っていく事。
それがイタリア料理の根本だと思いました。


なので、ざっくりいうと日本ではイタリア料理は作れない
という事です。

けれど、そんな話したら、身も蓋もないので
みな、それぞれの思いで作っていると思います。



僕の作る思いは、郷土愛。
 生まれ育った静岡、富士山麓、
農家の子として育ち常に野菜が周りにあった生活。

そんな思いを料理に乗っける事です。

なので同じお店で、同じ料理を作っている栗本が、
ここでシェフをしたら、全く違うお店になると思います。

僕の思いを乗っけることが、イタリア料理だし、
それがこれからの生き残る手段だと思いました。



数ある、アラカルトメニューだとどうしてもお客様を集める事に気がいってしまい、
気持ちが乗っかってない料理もあります。

気持ち乗っけようと思ったら、品数を少なくし、
なおかつお客様数は増やせないので、
どうしても単価が上がります。


それがコース一本にしようと思った一つの理由です。


今回はやや熱めの闘魂。投稿。


次回、イタリア料理のもう一つの側面。
イタリア料理は地中海料理

というお話を書きたいと思います。


最近、ブログが頻繁なのは
それだけ、必死だからです。
どうぞよろしくお願いします。







 
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