カロローゾのコンセプトは「ほっこり」です。
カロローゾとはイタリア語でほっこりと言う意味です。
ほっこりと単純そうに言っていますが、
僕なりの思い、今の時代のレストラン状況、近くのイタリアン競合店の分析、
いろんな経営本を読んだ結果の行きついたコンセプトです。
コンセプトがほっこりなので、お客様にほっこりしてもらうためにカロローゾがあります。
料理、サービス、空間はすべて「ほっこり」してもらうために作っていきます。
イタリア料理を前面にはだしません。
ソムリエの資格を持っているからと言って全面にもだしません。
カロローゾ得意のお野菜、富士山麓食材、前菜盛り合わせ
もほっこりしてもらうための手段です。
もし何かを伝えると言う事に重きをおいているお店なら
テレビ、雑誌にも登場してどんどん、情報を発信したほうがいいと思います。
けどカロローゾは何にも登場しません。
(何も依頼が来ないというのもありますが)
何度かテレビの取材のお問い合わせもあったのですが、お断りしました。
テレビ、雑誌にでたら、一時お客様がどっと押し寄せて、今来てくれているお客様に
ご迷惑をおかけして、カロローゾのコンセプト「ほっこり」の空間の維持が出来なくなるからです。
口コミで地味にファンを増やしていく手段が一番いいと思っています。
それには相当の忍耐力と、絶対あきらめない心が必要なんですが。
申し訳ないお話、待って下さる方も外でお待ちいただきます。
寒くても、雨でも。申し訳ない気持ちは十分あるのですが、
今食事して下さる方が、落ち着かなくなり、気を使い「ほっこり」できなくなるので、
そうしています。
席の回転、何かを多くのお客様に伝えると考えたら、店内でお待ち頂く手段もあります。
けれどカロローゾでは今いるお客様に「ほっこり」してもらいたいので、その手段はとっていません。
料理もおなか一杯そうだったら、途中でやめますか?とご提案する場合もあります。
売上は間違いなく下がりますが、あまり無理して食べて苦しくなったら、「ほっこり」できなくなるので
そうします。
イタリア料理、お野菜、富士山麓食材、ワイン、サービス、空間、
すべては目的ではなく手段として、
本当の目的は「ほっこり」です。
さて、この回のブログで何回「ほっこり」を書いただろう。
恐らく、今年に入って、日本人「ほっこり」書いた数ランキングでは
間違いなく1位だと思います。
ほっこりは京都で生まれた言葉らしいです。
僕は7年ほど京都で過ごし、京都のお店で修行したので、そんな意味合いもあります。