38歳のブログはじまりました。
そんな誕生日の昨日、皆でピエモンテ料理を食べにいきました。
休みの日は色んなお店に食べに行きます。
けど色々知りたいんで同じお店には中々行く事はないのですが、
こちらだけは何回も行っています。
ライブに行ったような楽しさがあります。
長く続くお店、長くお客様を飽きさせないお店の大切な事の一つに
ライブ感があると思います。
僕は常々お店ってライブハウスだと思っています。
主役は料理人、ソムリエ、サービススタッフ、そこで働く人です。
料理人が日々の鍛錬から作った料理、音楽を
サービススタッフが歌手になりお客様に届ける。
お客様はその音楽を聞きたくて集まり食事代をチケット代として支払う。
ミュージシャンにも色々なタイプがいるようにお店も色々あります。
ひとりでやっているお店は山崎まさよし的な
自分で作り自分で運ぶ。
サービススタッフもいるけど料理人が自分でも運んでしまうミスチル的なお店。
なにわともあれ、お店はステージで、そこで働く人たちが主役です。
僕はこのお店のシェフをとても尊敬しています。
教えてもらった事はたくさんあるんですが、何よりも
料理を通じてお客様とコミニュケーションを取る方法がかっこよかったです。
言葉だけのコミュニケーションではなく、ピエモンテへの愛、食材への愛、
そこからくる自分の思いを、料理を通してメッセージとして伝える。
イタリア料理とはなんぞやと言う答えに後輩は愛だと言っていましたが、
まさにこの方の作る料理には愛がありました。
こういう料理人になりたいなと素直に思えました。
直接料理を教えてもらった訳ではないですが、この方の料理に対する料理人の気持ちを
これからも大切に持って行きたいとおもっています。
帰り際、人に対して、わりかしクールな僕が、
ちょっと涙でそうでした。
こんな体験もはじめてでした。