オープン当初、ちろっと新店特集雑誌に載った事があるぐらいで、
それから全く何にも載った事がありませんでした。
なぜ出版社はカロローゾの前を素通りするの。
近くのお店はよく特集しているはずなのに。
きっとこのお店の前は通っているはずなのに。
外観もちょっと目を引くはずなのに。
お野菜も売りで今の時代には向いているはずなのに。
どうしてなの。。。。
（お金使わずにもっとたくさんのお客様に知ってほしいよ）
と思い続け７年４か月。
自前での広告宣伝費は計り知れない。
そんなカロローゾがやっと掲載される事に。
それは、
ミシュラン関西！！
３５２ページ！
発売は１０月２５日の金曜日です。
２２日に京都で行われた出版記念パーティーに行ってきました。
ちなみにシャンパン飲み放題。
グラスは手から離しませんでした。
どんどん注いでくれます。同じ女性に３回注いでもらいました。
最後荷物を預けていたのでクロークに行ったら、その女性で
ちょっと恥ずかしかったです。
お酒が近くにあると落ち着きます。
軽いアル中です。
けれどカロローゾが掲載されたのは星ではなく、
今回から新しく加わるビブグルマンと言うカテゴリー。
「コストパフォーマンスの高い食事を提供する、調査員お勧めのお店」
ミシュランのお店は普段使いするにはちょっと敷居の高いお店が多いです。
けれどこのビブグルマンのお店は普段使いにできて、ミシュランをもっと身近に感じてもらう
と言う狙いらしいです。
海外ではビブグルマンのお店はとても人気のようです。
京都、大阪、奈良、神戸のフレンチ、イタリアン限定で９２軒。
大阪のイタリアンは２５軒。
一番多い。
とにかくコスパを常に意識してやってきたお店なので、
正直嬉しいです。きっと他のお店は星ではないのかと
残念に思っているお店もあると思いますが、
僕はまじうれしいです。
だって僕の生活がギリギリまで原価掛けて料理作り、お手頃に提供しているので。
基本僕の中には「儲けよう」と言う気持ちが薄いです。
「とにかく料理に対し価格以上の価値をつけ、お客様に喜んでもらいたい。」
そんな気持ちが強く、正直お金もらわなくてもいいぐらいです。
けどそんな事したら、いろいろ無理なのでお金もらいます。的なノリが強いです。
たまーにギリギリアウトがあり、家を出たくない日もありますが、死ぬ訳ではないと
覚悟を決めて家を出ます。
そんな経営者として根本的にアウトな僕が何とか７年４か月続け、
ミシュランから評価されたのは嬉しいです。
色々思う事はあり、まだ書ききれていないのですが、
ただ亡くなった母に自信をもって報告できた事が嬉しいです。
２４歳の時、母の死をきっかけに料理の世界に来ました。
母がこの世に居ない今、自分が人生に悔いなく、がむしゃらに頑張る事が
親孝行だと思って進んでいます。
まだまだまだまだ、物足りないですが、ちょっとだけ世間に評価してもらえた事は
人よりもちょっとだけがんばった結果だと思うので、ちょっとだけ親孝行かなと。
たかが本一冊で大げさですが、この結果が更なるパワーに変わるので、
大げさにとらえます。
ちょっとドタバタする事があるかもしれませんが今後ともスタッフ一同全力で進みますので、
どうぞ皆様よろしくお願いします。
ただ僕の性格上、そんなに前面にミシュランはださないと思います。
けれど、サラッと店名ビブローゾに変えていたらすいません。
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