終身雇用

2013.10.17
僕は終身雇用を目指しています。

けれど外食は独立志向の人がとても多い業界です。
なぜなら参入障壁がとても低い業界だからです。

商社、銀行、メーカーなどなどで働いた方が独立しても
独立したその日にお金が手元に入る事は不可能です。
けど外食はオープンしたその日にお金が手元に入ります。

独立したその日に財閥商社、メガバンク、パナソニック
などには勝てません。
けど外食は例えマックの隣でオープンしてもその店舗に対して
その日に売上で勝てる可能性があります。


だから可能性が大きくどんどん独立しようと言う人達がいます。
終身雇用なんて全く関係ない世界です。
故に失敗する人も多い業界です。

世の中の外食企業は独立志向大歓迎的な感じですが、
独立出来るタイプはごくわずかだと思います。

僕も独立したい方は大歓迎ですが、だけではなく、
そんな方たちが同じ会社でも独立と見合うだけのやりがい、ポジション、責任を
与えていくのが会社の使命だと思います。


料理人で独立したい人はたくさんいます。
けど料理と経営は別物です。

料理が好きで独立する人は、好きな料理に集中できなくなる可能性があります。
独立して料理だけでない要素とも同じ時間だけ向き合えるのか、
料理に多くの時間を費やしたいのかで独立する形態が違うと思います。

突き抜けた料理人はまた違ってくると思いますが。


終身雇用のためにはやりがいだけでなく、
現実的な給与、福利厚生、休暇などが必要です。

こだわりのある個人店でどれだけそれができるのか。
けど終身雇用のためにはやらなければいけない事。

ひょっとするとこの業界では終身雇用を目指さない方が楽かもしれません。
長く働いてもらう事は、独立する人を生むより大変な事だと思うので。


僕は終身雇用を目指し、一回働いた仲間と一生働きたいと思っています。

色々書きましたが、結局はお客様に満足して頂けるお店作りを目指す事が、
終身雇用に繋がる道だと思います。



大阪駅での試飲会の帰り道あれこれ考えていた事でした。




 
この記事のトラックバックURL
ボットからトラックバックURLを保護しています