本日発売のミシュラン関西2015
安く、うまい店「ビブグルマン」として掲載されました。

去年に続いて2回目です。
先日出版記念パーテーにも参加させて頂き、
同業の方ともごあいさつ出来て、とても楽しいパーテーでした。
(ちなみに、パーティーをパーテーと書いているのはわざとです。)


なぜか関西では星の付いたイタリアンはありませんが、
大阪のイタリアンは23軒ビブグルマンとして選ばれていました。


去年もそうなんですが、だからと言ってめちゃくちゃ忙しくなる訳では
ないのですが、競争激しい大阪のイタリアンをミシュランの方がたくさん回って
選んで頂いているので嬉しいです。

ちなみに儲かっているように思われていますが、月末の僕の通帳はかなり不安要素で
いっぱいです。

価格を無理しすぎているのか、何も数字の事を考えていないのか分かりませんが、
とにかく調子に乗れません。

けど来て頂いた方がかなりの確率で満足してもらえるようになってきたので、
その点での不安は減りつつあります。



オープンして8年と4か月。

やばい時期も多々ありましたが、なぜか不思議と何かに守られているように
ギリギリの所でピンチを抜けたり、人が来てくれたり。

じっくり、ゆっくり、カロローゾを育てている感じです。
8年と言うと、飲食店ではそこそこやってきた年数ですが、
まだいまだに日々物足りなさを感じ、改良の日々です。

多分ゴールはないのですが、しかし、もしゴールと思えたら、
それは気力が落ちてきている証拠で、ダメになってしまいます。


よく有名なスポーツの選手が優勝したりして、その時のコメントで
「まだまだです。下手です。練習が足りません」
みたいな発言を皆共通してしますが、日々進化しようと必死な人は
ゴールなんて見えなく、際限なく努力するので、
気づいたら優勝していたなんて感じだと思います。


そこまで僕は大した事はないのですが、
何となく分かる心境です。


もっと大きく成長し、大きく世のため、人のためになる
お店を作りたいです。
自分のためだったら、努力、熱意に限界がありますが、
人のため、世の中のためとおもったら、結構無茶できます。

ちなみに僕はキリストでないです。
欲の塊です。お金いっぱい欲しい!!


これからもたくさんの人が幸せだなと感じて頂ける空間。
ワクワク、ドキドキする料理を提供してきます。

よし、行くぜ。
しかし今日の夜は暇だ。
不安しかない。。







 
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17日 金曜日 ディナー 後1席です

18日 土曜日 ランチ まだお席あります。
          ディナー後少しです

19日 日曜日 ランチ 後少しです
          ディナーカウンター空いています。

9月は暇な感じでしたが、10月に入り若干忙しくなっています。
皆様どしどし来て下さい。


同業の方からは、
カロローゾはイタリアン初心者に向いているお店
と評価されています。

まさに僕がイメージしている所です。

僕の調理経験にもあるのですが、
イタリアンに慣れていない方でも、気軽に入りやすいお店。
ファミレスのようにカジュアル過ぎず、目の前の料理人が手間ひまをかけて作るお料理。
お店の隅々まで人間臭さを感じるお店。
(男ばかりなので、男臭いかもしれません。けど毎日皆お風呂に入っている、と思います。)

専門店よりもマーケットに可能性があると思っています。
基本は自分だったら常連になりたいお店。

とりあえずランチ行ってきます。




 
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前回のブログで富士宮焼きそばを軽い気持ちで売っている、
出店について批判的な文章を書きました。

僕は強い危機感を抱いています。
全国的に有名な富士宮焼きそば。

それを熱意のない人が作り、味のイメージを大きく傷つけていると言う事。
熱意のない人が作った富士宮焼きそばを食べた人は
「なんだ、こんなもんか」
と思ってしまいます。

こんなもんじゃないんです。
麺はモチモチしてとても美味しいんです。
具材はキャベツと豚カスだけでいいんです。
余計な水分はいらないんです。
最後はだし粉をかけないと意味わかんないんです。



ちなみに富士宮焼きそばは豚カスと言うものがポイントで入っているんですが、
この豚カスを考案したのはマンゲン豚でお世話になっているさの萬さんのようです。


小さい頃から当たり前のように食べていた焼きそば。
大学進学で京都に来て焼きそばを食べた時は
「なんだ、このねちょねちょのソースまみれの焼きそばは」
と思いました。

富士宮焼きそばを関西で売り出せばきっと売れる
本気でお店しようかなと考えた時期もありました。
けど大学生なのでやめました。

そうこうしている内にB級グルメブームが起こり、
富士宮焼きそばが全国的に有名になってしまいました。

もうチャンスは逃したなと思いました。


土井家が大好きなお店があります。
駄菓子を売っている昔ながらのお好み焼き屋さんです。

その方にコツを聞いた事がありました。
そうすると帰ってきた答えは

「鉄板。」

こりゃ、勝てねぇと思いました。

何十年も使っている鉄板だからできる味らしいです。

そんな思いのたくさん詰まった富士宮焼きそば。

愛のない人が作って、そのイメージが壊れてしまうのがとてもつらい。



ちょっと真剣にカロローゾでも取り組まないといけないなと
今考えています。


ちなみに、イタリアンですが。


 
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8年の習慣

2014.10.06

月曜日は定休日ですが、いつも1人お店に来てしまいます。
特に何かをする訳ではなく、ただ8年の習慣です。

誰もいない静かなお店にいると何だかホッとします。
ぼーっとして、あれこれ先週の事を振り返りながら、
今週の予約帳を見ながら、どんな一週間になるかなと妄想します。

今日ワクワクする封筒がポストにありました。
皆の努力を思い、ジーンとしました。

8年毎日通い続けているお店。
5年ぐらい前はお店を続けることに必死でした。
今は8年も経ち少し安定しています。

そうするともっと意味のあるお店をしたいと思うようになりました

食べログを見ると大阪市内にイタリアンは1471件。
その中に埋もれず、ちゃんと意味のあるお店。

世間の流行りはこんな料理だ、時代の流れはこんな業態だ
と言うよりも、ちゃんと伝えたいことがあり、それを無理せず丁寧に伝えていく
お店が理想です。

その一つとして僕の出身の富士宮を中心とした食材。

今はビオファームまつきさんの無農薬お野菜、沼津港から直送で仕入れいてる鮮魚。
富士宮特産である富士山サーモン。富士の麓の高原で育った萬幻豚。
また最近では萬幻豚のドライエイジングも始めました。
まあ、ドライエイジングは流行りかもしれません(テヘッ)

そう言えばこの前うつぼ公園で色々お店が出ていたのですが、
その一つに富士宮焼きそばがありました。

お店の人に「富士宮出身ですか?」
と聞いたら「違います」
とそっけなく答えられました。

まあ、それはいいとして買ってみて食べてみました。
「ふざけんな」と思いました。

こんな商品出されたら、せっかくの富士宮焼きそばの価値がガタ落ちです。
小さい頃からずっと食べてきた焼きそばとは程遠い味。
僕が作った方が3倍美味しいと思いました。

これは意味のないお店だと思いました。
人が食いつきやすい商品を選び、何の努力も、思いもなしにだしている
ただ売り上げを求めているお店だなと思いました。


将来的にはお野菜から自分たちで作ると言う事を
始めたいと思っています。幸い実家は代々の農家で畑もあります。
親戚は農家ばっかりで、教えてくれる方々もたくさんいそうです。
今はおじいちゃんおばあちゃんも亡くなり、お父さんも普通に仕事してるので、
畑が放置されていると思います。

18歳から実家を離れ、お父さん的には一人っ子の僕はもう静岡には
帰ってこない薄情な息子だと思われています。

けど、そんな事ないぞ。帰るぞ。代々のご先祖様が守ってくれた土地を
もっと輝かせるぞ。


意味のあるお店。
言い換えるとストーリーのあるお店。
6次産業に携わり、たくさんのコックさんを輝かせ、町のコンサートホールのようなお店。

言う事だけはでかい。

命は有限。限られた時間の中で何をして、何をしないかの選択をしながら、
でかい挑戦をしたいです。

けどまずはカロローゾに来てくれた方々に喜んで頂く事。
そのために何をするかを考えます。



ランチが終わると、定位置からなぜか動いているコルクの人形。
お客様のいたずらか、自分で移動したのか分かりません。

こわーーーーい、カロローゾ。


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