お店には昼間は「おーちゃん」と呼ばれ、夜は「ひでさん」と呼ばれる
スタッフがいます。
大前伸也氏。26歳。
彼はとても働き者で朝早くから夜遅くまで僕と一緒に働いています。
最初の印象とても悪かったです。
暗そうで、ボソボソ何を言っているか分かりません。
しかし慣れていく内にいい感じになってきました。
彼はよく失敗します。
最近はお米をびちゃびちゃにしました。
3合で炊いたのに4号分のお水を入れていました。
僕に謝ります。
寝坊してランチギリギリに来ました。
僕に謝ります。
まかないで「薄い味に挑戦しています」と言って炒飯を作りました。
無味すぎて美味しくなかったです。
僕に謝ります。
謝ってばかりいます。
良い所もあります。
それは書きませんが。調子に乗るので。
けれどよくがんばるので好きです。
そんな彼が連休を使って東京に食べ歩きしてきました。
お土産を買ってきてくれました。
自慢げにボソボソ言います。
「東京のイタリア雑貨のお店で買ってきました。」
それがこちら。
大前さん。
それはビブレでもソニプラでも売ってるよ。
とてもかわいい奴です。
そんな彼ですがこれからもよろしくお願いします。
ちなみにこのお菓子の事をブログに書くといったら
「おいしいから書いてください」
と。
いつでも大阪の心を忘れない
26歳です。
富士宮焼きそばはB級グルメですっかり有名になりました。
この前コンビニでカップ麺として売られているのを見つけつい買ってしまいました。
富士宮やきそばは麺に特徴があります。
蒸した麺で弾力があります。
小さい頃はこれしか食べていなかったので、全国皆この焼きそばだと思っていました。
しかし大学で京都に来て、初めて外で焼きそばを食べた時は
味が重く、必死で食べたのを覚えています。
それ以来富士宮に帰省する度に家で焼きそばを作ってもらいました。
富士宮の町の中にもたくさんの焼きそばのお店があります。
有名な所では他府県から人が来て行列ができているそうです。
しかし本当に美味しい富士宮焼きそばを作るお店は
僕は一軒しか知りません。
おばちゃん一人でやっているお店で、住居にもなっていて
家の玄関でお好み焼き屋さんをやっているような店構え。
先日帰省した時に食べに行ってきました。
作るのをずっと見てました。他のお店とどこが違うのか。
作り方はシンプル。何も変わった事はしていません。
そこでおばちゃんに聞きました。他とどこが違うのか。
あまり話しそうもないような、一見恐そうなおばちゃんですが、
力強く一言
「鉄板」
45年同じ鉄板を使い続けていて、磨いた事がないそうです。
表面を拭くだけ。そうすると自然に油がしみこみ、ソースと麺がうまく絡むそうです。
もう1つポイントは水を使わない事。キャベツの水分で麺になじませるそうです。
そうすると富士宮焼きそばの麺の特徴のモチモチした食感が生きてくると。
プロの料理人の姿勢が見れました。
亡くなった母がおばちゃんの焼きそばがとても好きで、
神奈川の病院に入院している時に、お父さんに買ってきてもらうようにお願いしたみたいです。
お父さんは朝まだ開いていないお店に入り、おばちゃんに無理やり作って
もらったそうです。
僕にとってとても思い出のあるおばちゃんの焼きそば。
本当に美味しく、長く人から好かれるお店は、
何気ない所にたくさんのこだわりを持って料理を提供しています。
そして自分の料理に絶対的な自信があります。
早くおばちゃんに負けない料理を作りたいです。
ちなみにおばちゃんからお店で使っている業務用のソースを購入してきました。
絶対おばちゃんに負けない美味しい焼きそば作ります。
どこに向かっているか分からないですが、どっかに向かっているので、、、、
止めないで下さい。。。
一年ぶりに実家に帰り、父と久々戯れてきました。
相変わらずの父で。言葉の節々に「以外に、以外に」
をつける変な父です。
「以外にいけてるらー」
「以外に太ったなーー」
「以外に楽しいー」
などなどいまいち意味の分からない名言を連発でした。
そして久々お店から離れ外で色々吸収していきました。
今日はお茶について。
地元のお茶の生産者の所へ行ってきました。
静岡と言えばお茶ですが、たくさんの生産者、生産場所があり味も様々です。
ワインと共通している所があります。
いつも行くお茶屋さんは何度か足を運んでいて、母がいるときから買っているお茶す。
人も温かく、僕の事を覚えてくれてました。
色々お茶を飲んできた人もここが一番美味しいとの評判です。
あまり世間には出回っていませんが、確かに美味しいです。
今度このお茶を使ってイタリアンを作ります。
何となく作ろうと思うのがあるので、ちょっと実験してみます。
9月にはメニューにします。
また出来たら報告いたします。
誠に勝手ながら8月17日ディナーは臨時休業します。
予定が変更しまして、明日の夕方から静岡に帰ります。
18日月曜日はお父さんの60歳、還暦の誕生日です。
すっかり忘れていて、ふと後で気づきました。
父はまさに団塊の世代。
その世代が仕事から離れる時期に入っています。
その団塊の世代が気軽に利用できるお店作りが必要になってきます。
団塊の世代の方は一通りおいしい物を食べてきたので、
味と価格のバランスに敏感で、舌が肥えています。
そして体の事に非常に気を使っています。
そんな方が満足して頂けるお店は、まだまだ少ないと思います。
若い子をターゲットにした、特に女性を狙ったお店が多いです。
少子化になるに連れて苦戦すると思います。
このお店の最初のコンセプトは
「体に優しく、心に優しいイタリアン」
でした。
体に優しいとは、
安心、安全な食材、新鮮で生産者の顔が見える食材を使っている。
カロリーが表示されていて、バランスよくメニューを選べる。
チェーン店ではやっていますが、小さいお店はなかなかできません。
今、新鮮な魚が続々入荷しています。
今週入荷した「ウメイロ」は珍しく、とても美味しかったです。
イタリアンはオリーブオイルを使う健康的な料理なので
団塊の世代の方にも向いていると思います。
心に優しいとは、
居心地のよい、空間、サービス。
型にはまったサービスではなく、父親、母親、家族を
もてなすようなサービスです。
例えば料理の説明もお客さんが望んでいるならするし、
そう言う形式は好きではなさそうなお客様にはしません。
コース的に皿がなくなったら次の料理を出すテーブルもあったり
テーブルに乗る限り、どんどん出したりもします。
色々な人がいるのだから、その人にあったサービスをしたいと
思っています。
これは技術、経験、センスが必要でとても難しい事だと思いますが、
挑戦していきたいです。
もっと質を高めて団塊の世代の方も気楽に使えるお店を
目指したいです。